「NISA」のメリット・デメリット ~タカタ上場廃止から学ぶ~
自動車部品大手のタカタがエアバックの大量リコール問題等の影響で、6月26日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、7月27日に上場廃止となることが発表されました。
「タカタ株」は、紙切れ同然の価値となってしまい、多くの個人投資家が「タカタ株」で損失を計上することになります。「タカタ株」は、SBI証券が発表しているNISA口座での国内株式出来高ランキング(6/19~6/23)で、第3位となっていることからも、多くの個人投資家が、NISA口座で「タカタ株」を購入していたことが分かります。
NISAは、毎年120万円を最長5年間(投資総額最大600万円)投資することができ、投資枠で発生した利益に対しては税金がからないという魅力的な制度です。
ただ、今回の場合の様にNISA口座で損失を計上してしまった場合には、デメリットもありますので、例題で確認したいと思います。
例題 平成29年にA株(上場株式)で50万円の損失、B株(上場株式)で30万円の利益を計上した。
A株、B株、共に特定口座・一般口座で売買した場合
A株をNISA口座で、B株を特定口座・一般口座で売買した場合
上記の様に、特定口座・一般口座で損失がでたケースと比較すると、NISA口座での損失は、損益通算不可、損失の繰り越し不可といったデメリットがあります。
※株式等にかかる税金は、納税者の状況等によって異なる為、具体的な税務上の質問等は各担当者までお願い致します。
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本号の担当は、細谷 チーム でした。