「ＧビズＩＤ」を便利に使って、行政手続きを簡便に

以前は紙にプリントして提出していた税務申告書も、今ではe-Taxなど電子申告が主流となってきたように、現在政府の各省庁は行政サービスのデジタル化に向けた取り組みを加速しています｡

 

補助金申請や社会保険手続きなど様々な行政手続きがネットで行えるようになっていますが、その際に取得が必要となるのが「ＧビスＩＤ」です。どんなことが便利になるのか紹介します。

 

１．｢ＧビスＩＤ｣とは
｢ＧビスＩＤ｣は、企業や個人事業主が各種の行政手続をひとつのＩＤで利用できる共通認証基盤サービスです。
旧来の電子申請は、有料の電子証明書を添付することで本人確認をしていましたが、ＧビズＩＤを利用すれば電子証明書は不要となり、ＩＤとパスワードのみで利用できます。
取得には、代表者のメールアドレスと印鑑証明が必要で、手数料は無料です。

２．｢ＧビスＩＤ｣で利用できる、主な行政サービス
利用できる主なサービスは以下のとおりですが、「ものづくり補助金｣､「事業再構築補助金」､｢ＩＴ導入補助金」などは、利用が必須となります。
また経営力向上計画は、標準処理期間30日が21日に短縮されます。

・ｊＧｒａｎｔｓ（ものづくり補助金他の申請～採択後手続全てを行う）
・ＤＸ推進ポータル（企業のDX推進の各種手続きが可能）
・ＩＴ導入補助金（申請から採択後手続全てを行う）
・経営力向上計画申請プラットフォーム（電子申請可）
・社会保険手続の電子申請（電子申請での手続が可能）
・食品衛生申請等ｼｽﾃﾑ（営業許可申請等が可能）

３．メリットとデメリット
メリット
・24時間､365日、申請や手続きが可能
・提出の訪問や送料など時間とコストが削減
・過去の申請情報の利用で入力作業が簡便

デメリット
・パスワードなどの管理強化が必要
・すべての手続に対応していない
（社会保険手続はe-Govより少ない）

 

※ＧビズＩＤには３種類のアカウントがあり、プライム・アカウント以外では対応できないものもあります。
取得の方法や詳細は、ＧビズＩＤのホームページ（https://gbiz-id.go.jp）をご覧ください。

 

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『税理士法人 たけむら』 は 『高品質の申告とサービスで、安心と幸せをお届けします』
本号の担当は　中小企業診断士植田　でした。